特集

受験シーズン真っ盛り

遠州の合格祈願スポット

(2018年2月8日号掲載)

世の中は受験シーズンの真っただ中。遠州地域にも合格祈願のパワースポットはたくさんあります。その中から、特に多くの人々が訪れる2つのスポットを紹介します。

浜松市南区宝的山 蔵興寺

両目が入れられますように!だるまさんに願いを込める。

地元の人からは「虚空蔵(こくぞう)さん」の名で親しまれている、浜松市南区の蔵興寺。境内に入って最初に目に止まるのは、お堂の両脇に構える大きな二体のだるまさんです。

だるまは、禅宗の開祖といわれる達磨(だるま)大師が座禅に打ち込む姿を模したものといわれています。赤は大師が来ていた法衣の色といわれ、祝いや厄除けの意味があります。転がっても自分で起き上がるため、昔から縁起物として親しまれてきました。

お堂の中には、秘仏である虚空蔵菩薩が祀られています。虚空蔵菩薩は、無限の知恵と慈悲を持つといわれる菩薩です。空海が室戸岬の洞窟で修業した際、虚空蔵求聞持法(ぐもんじほう)を修め、無限の知恵を手に入れたという伝説が残っています。日蓮も虚空蔵菩薩に21日間の願掛けを行ったといわれています。

そんな菩薩の知恵にあやかろうと、受験ブームが起こった昭和40年代以降、同寺には多くの受験生が祈願に訪れるようになりました。商売繁盛や家内安全を祈願する人もあり、市外からの参拝者も少なくありません。

無限の知恵を持つとされる虚空蔵菩薩

祈願を行う際は、だるまの背中に願い事を書き、左目に黒目を入れます。ご祈祷を受け、その後、願いが叶ったら右目にも黒目を入れます。同寺の境内には、祈祷者から納められた両目入りのだるまがずらり。毎年2月に行われる大祭は、大勢の参拝者が訪れる冬の風物詩になっています。

虚空蔵尊大祭

2月10日(土)8:30~20:00・2月11日(日)8:30~16:00

合格祈願や商売繁盛、家内安全などを祈願する大祭。10日は寺の前の道路が歩行者天国となり、70を超える屋台が並ぶ。子どもが遊べるふわふわも登場。2日間、浜松駅から臨時バスを運行。

主催/虚空蔵尊大祭実行委員会

宝的山 蔵興寺

浜松市南区新橋町1325-1
tel.053-441-5927
daruma.jiin.com

応永3年(1396年)、方広寺第4世在徳建頴和尚を開祖に中興された寺院。創建は1300年以上前、当初は金剛山密厳蔵寺と称する真言宗の寺院であり、後に臨済宗の宝的山蔵興寺と改められる。本尊は阿弥陀如来、虚空蔵菩薩を祀る寺としても有名。秘仏の虚空蔵菩薩は60年に1度の御開帳があり、次回は2021年ごろを予定している。

磐田市見付天神 矢奈比賣神社

学問の神様にお祈り。"五角鉛筆"で合格間違いなし?

「見付のお天神さま」の愛称でおなじみの矢奈比賣(やなひめ)神社。近年は磐田市イメージキャラクター「しっぺい」のルーツである、霊犬・悉平太郎伝説の舞台としても注目を集めています。

この神社の主祭神は矢奈比賣命(やなひめのみこと)。ですが、学問の神様として有名な菅原道真も祀られていることから、多くの受験生が祈祷に訪れています。

菅原道真は平安時代、右大臣として国家の発展に尽くした政治家です。子どもの頃から和歌を詠み、学者として最高位であった文章博士となるなど、学問に秀でた人物でした。ところが、謀略によって大臣の座を追われ、左遷された大宰府で失意のうちに没しました。

そんな道真公を祀ろうと、彼の死後、北野天満宮や太宰府天満宮が創建され、天神信仰が全国各地に広まりました。矢奈比賣神社は、東日本で最初に道真公を祀った神社ともいわれています。

境内を訪れると、拝殿の左右に構えた牛の石像が出迎えてくれます。道真公が牛に命を助けられたという逸話があることから、牛は多くの天神社で祀られている動物となっています。同社では「願かけ牛」と称され、手を触れて願いを託す参詣者が多く見られます。

受験生の間で20年以上前から人気を集めているのが、社務所で販売されている「鉛筆」です。「合格」にちなみ、"五角形"の形をしています。この鉛筆を使って筆記試験に臨む受験生も多いそうです。

受験生を応援する合格祈願グッズ!
学業御守り
合格御守り
五角鉛筆
見付天神 矢奈比賣神社

磐田市見付1114-2
tel.0538-32-5298
mitsuke-tenjin.com

主祭神は矢奈比賣命(やなひめのみこと)。安産・子宝・子育て・縁結びなどのご利益があるとされる。学問の神様・菅原道真を祀っていることから、多くの受験生が学力向上・合格祈願に訪れる。怪物を退治した霊犬・悉平太郎の伝説にちなみ、厄除けやペットの健康を祈願する人も多い。